- メルペイあと払いはメルカリの『信用スコア』次第でブラックな人でも利用できる
- メルペイあと払いの支払いに遅れた場合の滞納リスクとは?
- メルペイ定額払いは信用情報の審査あり
※支払い方法は年率15%のリボ払いです。
メルペイあと払いは、メルカリユーザーなら誰でも簡単にに利用できる“あと払い決済サービス”です。
利用上限額は30万円(目安)、支払期限は翌月末まで。支払い方法は銀行口座/メルペイ残高/コンビニ・ATM払いがご利用可能です。
※コンビニ・ATM払いの場合のみ220~880円の清算時手数料がかかります。
ただし、もし支払が遅れた場合、さまざまなリスクが発生します。
もし2ヵ月以上にわたる長期滞納した場合、ブラックリストに登録され、最終的には弁護士事務所によって裁判を起こされるリスクもあるでしょう。
本ページでは「メルペイあと払いが信用情報ブラックでも利用可能な理由」と「支払いが遅れた場合のリスク」についてお話します。
メルペイあと払いの審査は信用情報ブラックOK
メルペイあと払いは、株式会社メルカリが提供するスマホ専用の後払い決済サービスです。
そして、メルカリあと払いの最大の特徴は、メルカリの売買実績に基づいた独自の『信用スコア』によって審査が行われているため、信用情報ブラックな人でも利用できる、ということ。
信用スコアとは?
ユーザーの過去のメルカリ取引実績や行動パターン、支払い履歴などの複数の要素を基にユーザーの信用性や信頼度を数値化したものです。
具体的は以下の項目が信用スコア算出時に評価されています。
- メルカリアカウント年齢
- メルカリの取引件数
- メルカリ取引の評価
- メルカリ取引時のメッセージ履歴
- メルカリ取引の自己都合キャンセル
- メルカリ取引時のトラブルの有無
例えば、過去にクレジットカードの支払いを滞納したり、強制解約されたり、または債務整理をしてブラックリストに登録されている人でも、メルカリの『信用スコア』の結果次第で、メルペイあと払いを利用することができます。
※ご利用には審査があるため、誰でも利用できるとは限りません。
ちなみに、メルペイあと払いとは別で「メルペイ定額払い」というサービスもあります。こちらは信用情報の審査が必要になります。
【補足】メルペイ定額払いは信用情報の審査あり
メルペイ定額払いとは、メルペイあと払いの一括請求額を毎月定額払いに変更できるサービスです。
ただし、メルペイ定額払いを利用する際には別途審査が行われます。
メルペイ定額払いの審査では、信用情報機関が管理する信用情報を基に行われるため、例えばブラックリストに登録されている方は、メルペイ定額払いを利用することはできません。
【注記】メルペイ定額払いはリボ払いです
メルペイあと払いは手数料無料でご利用可能ですが、メルペイ定額払いは利用残高に対して年率15%の手数料がかかります。
要するに、メルペイ定額払いは年率15%のリボ払いです。
※毎月の支払時に利用残高に対して年率15%の利払い手数料が発生します。
ちなみに、メルペイ定額払いの返済額はメルペイ利用残高(元本)によって以下のように設定することができます。
メルペイ利用残高(元本) | 毎月の最低返済額 |
1~999円 | 残高と同じ金額 |
1,000∼37,999円 | 1,000円 |
38,000円∼75,999円 | 2,000円 |
76,000∼114,999円 | 3,000円 |
115,000~152,999円 | 4,000円 |
153,000~191,999円 | 5,000円 |
192,000~229,999円 | 6,000円 |
230,000~268,999円 | 7,000円 |
269,000~309,999円 | 8,0000円 |
310,000∼339,999円 | 9,000円 |
340,000~379,999円 | 10,000円 |
例えば、メルペイで20万円使ったとしても、メルペイ定額払いでは月々6,000円のみの支払いでOKです。
でも冷静に考えてみてください。
もしメルペイ残高20万円を月々6,000円ずつ返済した場合、最終的な支払い総額は240,390円、うちリボ払い手数料は40,390円にもなります。
【注記】定額払いを設定した決済はあと払いに変更できない!
メルペイあと払いの請求額を定額払いに変更した場合、その後再びあと払いに変更することはできないのでご注意ください。
※定額払いの設定額を引き上げることのみ可能です。
一時的に金欠状態になった場合のみ、メルペイ定額払いを利用するのであれば問題ありません。ただし、常習的にメルペイ定額払いを利用するのは危険です。
※多重債務者に陥るほとんどの原因はリボ払いです。
メルペイあと払いの特徴|限度額や手数料など
メルペイあと払いは、事前のチャージ不要で、翌月一括で先月分の利用料金を支払うことができる後払い決済サービスです。
利用上限額はおおよそ30万円程度、お買い物時(決済時)の手数料無料でご利用できます。ただし、支払い方法によっては清算手数料がかかるケースもあるので事前に確認しておきましょう。
以下で詳しく解説します。
- 事前チャージなしで利用できる
- 先月利用分を翌月にまとめて後払い
- 利用上限額は30万円(目安)
事前チャージなしで利用できる
通常のメルペイが事前チャージ式のスマホ決済サービスであるのに対し、メルペイあと払いは事前チャージする必要なく利用できるあと払い決済サービスです。
メルペイあと払いのお支払い方法は、
・銀行口座から引落
・メルペイ残高からお支払い
・コンビニ/ATM払い
のいずれかを利用することができます。
ただし、コンビニ/ATM払いのみ、清算時に220~880円の手数料がかかるのでお気を付けください。
先月利用分を翌月にまとめて後払い
メルペイあと払いの支払期間は、当月末締めの翌日~月末まで。支払期間中であれば、お支払日をご自身で選ぶことができます。
銀行口座から引落の場合
6日、11日、16日、21日、26日のいずれかの日を指定すると自動で引落が行われます。
※手数料はかかりません。
メルペイ残高、コンビニ/ATMの場合
月末までの支払期間中、お好きなタイミングでお支払い可能です。
※コンビニ/ATM払いは220~880円の手数料がかかります。
コンビニ/ATM払いで支払う場合の清算時手数料は、お支払い金額ごとに以下のように異なります。
支払い金額 | 清算時手数料 |
2,000円未満 | 220円 |
2,000円~20,000円未満 | 330円 |
20,000円~35,000円未満 | 550円 |
35,000円~40,000円未満 | 770円 |
40,000円以上 | 880円 |
上記の手数料がかかるため、お支払いはメルペイ残高、もしくは銀行引落を登録しておくことをおすすめします。
利用上限額は30万円(目安)
メルペイあと払いの利用上限額は、審査によって決定するため、ユーザー毎にことなる金額が設定されています。とはいめ、目安は30万円くらい。
なお、2022年5月にメルペイ後払い 限度額が突然「100円」に? というニュースが話題になりました。原因はAI与信によるエラーだったようです。
現在ではこの問題は改善されているため、心配しなくてOK。
とはいえ、メルペイではユーザーの利用限度額を定期的に見直しているため、増額されたり減額されることは珍しくない、ということは覚えておきましょう。
メルペイあと払いの支払いが遅れるリスクについて
ここでは「メルペイあと払いの支払い遅れが引き起こすペイディのペナルティ」について解説します。
メルペイあと払いは、支払期限を過ぎると、遅延損害金の発生や信用情報に滞納履歴が記録されるなど、さまざまなペナルティが生じます。
※「数日くらいなら大丈夫」と支払い遅れの影響は甘く見てはいけません。
ただし、それだけではありません。
詳細な内容については以下で詳しく解説しています。
- 遅延損害金が発生
- 新規利用停止(+限度額が減額)
- 信用情報に記録(+ブラックリスト登録)
- 弁護士事務所から連絡がくる(+債権譲渡)
- 裁判(+財産差押え)
遅延損害金が発生
月末の支払期限までに先月分の請求額のお支払いができていない場合、翌日から滞納にすすに応じて年率14.6%の遅延損害金が発生します。
メルペイあと払いの遅延損害金は、支払期限の月末翌日から滞納日数に応じて当初の請求額に加算されます。
以下の表では、延滞日数ごとに発生する遅延損害金額を計算していますので参考にしてみてください。
滞納日数 | 請求額 5万円 |
請求額 10万円 |
請求額 20万円 |
5日 | 100円 | 200円 | 400円 |
10日 | 200円 | 400円 | 800円 |
20日 | 400円 | 800円 | 1,600円 |
30日 | 600円 | 1,200円 | 2,400円 |
支払い遅れに伴う遅延損害金は滞納日数によって異なるため、具体的な金額を把握しておきましょう。
【補足】延滞事務手数料の廃止
2022年7月1日より、メルペイスマート払いにおける延滞事務手数料が廃止されました(詳細はこちら)。
以前は延滞するたびに2週間毎に延滞事務手数料300円が請求されていましたが、2022年7月1日以降は延滞事務手数料が撤廃され、滞納時には遅延損害金のみが請求されています。
新規利用停止(+限度額が減額)
メルペイあと払いの支払いを滞納すると、新規利用が一時的にできなくなります。新規利用停止に伴い、メルカリでお買い物することもできなくなります。
ただし、メルカリでの商品出品は引き続き可能です。
また、メルペイあと払いの支払いに遅れた場合、利用上限額が大幅に減額される可能性もあるのお気を付けください。
信用情報に記録(+ブラックリスト登録)
メルペイあと払いを提供する株式会社メルカリは、信用情報機関:株式会社シー・アイ・シー(CIC)に加盟しており、ユーザーの個人情報を提供しています。
5. 加入信用情報機関への個人情報の提供・登録
弊社は、割賦販売法に基づき、お客様に関する個人情報を、弊社が加入する個人信用情報機関(以下「加入信用情報機関」といいます)に提供・登録します。
信用情報機関には、クレジットカード会社や銀行などの金融機関が加盟しており、私たちの信用情報は信用情報機関を介して各金融機関がチェックすることができます。
具体的には、以下の個人情報が信用情報に記録されており、各金融機関が実施する与信審査に利用されます。
信用情報機関が管理する情報
- 氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先などの本人を特定できる情報
- 契約の種類、契約日、契約額、貸付額、支払回数など契約内容
- 利用残高、割賦残高、滞納などの支払い状況に関する情報
上記にある通り、信用情報には滞納などの支払い状況に関する情報も記録されます。
さらに肝心なことは、信用情報機関のCICでは、以下の条件が当てはまる会員をブラックリストに登録することを定めている、ということ。
※ブラックリストとは、信用情報に異動というマイナス情報が記録された状態のことを指します。
ブラックリスト登録の条件
(信用情報に異動が記録される条件)
- 返済日より61日以上または3ヵ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの
- 返済ができなくなり保証契約における保証履行が行われたもの
- 裁判所が破産を宣告したもの(破産手続開始の決定がされたもの)
引用:信用情報開示報告書
なお、ブラックリスト登録の情報は5年間保管されます。この期間中、日常生活にさまざまな影響が生じる可能性があります。
【注記】ブラックリストに登録されるとどうなる!?
ブラックリスト登録期間中は、信用情報の審査が必要なクレジット・金融サービスを利用できなくなります。具体的には以下のサービスが利用できなくなるでしょう。
- クレジットカード
- カードローン
- 銀行融資(借入)
- スマホ機種代の分割払い
- 賃貸物件の賃貸契約
※すでに契約しているクレジットカードも数か月以内に強制解約されて利用できなくなることがありますので、ご注意ください。
メルペイあと払いの支払いに遅れると、ブラックリスト登録のリスクが生じることを理解し、その影響を避けるためにも、支払期限は厳守しましょう。
弁護士事務所から連絡がくる(+債権譲渡)
メルペイあと払いの支払いが2ヵ月以上滞納されると、ブラックリストへの登録、さらには弁護士事務所からの連絡が予想されます。
以下のとおり、メルカリは弁護士事務所との業務委託契約を結んでおり、滞納に伴う回収手続きが行われます。
メルペイは回収業務の一部を弁護士法人に委託しているため、支払い期限を過ぎて未払いのお客さまには弁護士法人からのご案内が届くことがあります。あらかじめ、ご了承ください。
《委託先事務所名一覧》
引用元:メルカリガイド
要するに、裁判で訴えられる可能性があるという段階にまで差し迫ってきているということ。
なお、弁護士事務所から内容証明郵便による一括請求の督促状が届いた場合はご注意ください。
内容証明郵便とは?
債権者が請求書を債務者に送付し、債務者がその請求書を受け取ったことを公的に証明する郵便サービスです。
内容証明郵便自体には法的な効力はありませんが、裁判の際には有効な証拠書類となります。
つまり、内容証明郵便で督促状が届いた場合、いよいよ裁判を覚悟した方がよいかもしれません。
裁判(+財産差押え)
弁護士事務所からの督促状が届いても、直ちに裁判に進むわけではありません。
一般的に、弁護士事務所からの督促状が届いた後も3ヶ月から6か月以上の間、滞納が続くと訴状が届き、裁判に発展することがあります。
裁判になった場合、当初の請求額に加えて延滞期間に応じた遅延損害金や裁判費用、弁護士費用などが含まれた金額が一括請求されることになるでしょう。
もし裁判所からの支払い命令にも従わなかった場合、財産差押えが強制執行され、銀行口座や勤務先からの給与や賞与までもが差し押さえられることになります。
財産差押えが始まると、どうなる?
財産差押えが強制執行される、と言われても、
「1人暮らしで貯金なし」
「車も不動産も持ってない」
「差し押さえられるものなんてない」
という場合、財産差押えになっても請求額の補填できるようなものはありません。このような場合、どうなるのでしょうか?
当然、この間もブラックリスト登録の状態が続きます。ブラックリストの記録が無くなるのは、借金完済から5年後。
将来のためにも、今すぐお支払いすることをおすすめします。
※そもそもメルペイあと払いの支払期限を守っていればこんな状況にはなりません。
メルペイスマート払(後払い)のよくある質問
質問①「05031551046」はメルペイあと払いの支払催促の電話?
05031551046(050-3155-1046)の発信元は、株式会社メルカリです。メルペイあと払い/定額払いの支払いを滞納している時にかかってくる支払催促の電話なので着信拒否しちゃだめ。
05031551046から着信があった場合は、すぐにお支払い状況を確認して迅速に対応しましょう。
質問② メルペイあと払いの利用上限額を上げる方法はある?
メルペイあと払いの利用上限額は、
- メルカリの売買実績を増やす
- メルペイあと払いの利用頻度を増やす
- メルペイあと払いの支払い方法に銀行口座を登録する
などをすると、利用上限額が増額されることが期待できます。
質問③ メルペイあと払いとメルペイ定額払いは何が違う?
両者の違いを以下の表にまとめています。
メルペイあと払い | メルペイ定額払い | |
利用限度額 | 30万円 | 30万円 |
審査方法 | 信用スコアを基に審査 | 信用情報を基に審査 |
支払い方法 | 一括払い | リボ払い |
利息手数料 | なし | 年率15% |
遅延損害金 | 年率14.6% | 年率14.6% |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
特に、メルペイあと払いは“手数料無料で翌月一括払い”、メルペイ定額払いは“年率15%のリボ払い”という違いにご注意ください。
質問④ メルペイあと払いの支払いが遅れた場合の返済方法は?
お支払い期限を過ぎてしまった場合の対応方法は、次の2つです。
滞納時の支払い方法
- メルペイ残高をチャージして支払う
- コンビニ/ATMで支払う
※銀行口座を登録している場合、再振替は行われないため、上記のいずれかの方法でお支払いください。
詳しくは、以下のメルカリ公式サイトをご確認ください。
≫ メルペイあと払いをメルペイ残高で支払いするには?
≫ メルペイあと払いをコンビニ/ATMで支払するには?
質問⑤ メルペイあと払いは債務整理中でも利用できる?
任意整理中(借金を減額して借入元本の返済中)の場合でも、メルペイあと払いをご利用いただけます。
※ただし、メルペイ定額払いはご利用いただけません。
なぜなら、メルペイあと払いは独自の「信用スコア」に基づいて審査されているからです。ただし、審査結果次第ではご利用できない場合もあることはご理解ください。
同様の理由で、個人再生中または自己破産後の方もメルペイあと払いをご利用いただけます。
まとめ:メルペイスパート払い(後払い)は信用情報ブラックでも利用可能!ただし『信用スコア』が大事!
メルペイあと払いは独自の審査基準を設けているため、信用情報ブラックな人もメルカリ売買実績の評価が高ければ利用可能な後払い決済サービスです。
ただし、支払い遅れ時のリスクについては事前に把握しておいたほうがよいでしょう。
メルペイあと払いの滞納リスク
- 遅延損害金が発生
- 新規利用停止(+限度額が減額)
- 信用情報に記録(+ブラックリスト登録)
- 弁護士事務所から連絡がくる(+債権譲渡)
- 裁判(+財産差押え)
忘れてはいけないことは、“あと払いは借金”ということ。
支払いリスクを最小限に抑えつつ、メルペイあと払いをスマートに利用するために、正確な情報と計画的な支払い管理が不可欠です。